KERATIN BLOWOUT GUIDE
ケラチンブローアウトとは?
40代の髪にできること・できないこと
施術名を先に選ぶのではなく、今の髪に何が必要で、何をしないほうがよいのか。その見極め方をお伝えします。

美容室を出た日はきれいだったのに、翌朝になると髪が広がる。
表面はパヤパヤし、毛先は乾いているのに、根元にはうねりが残る。
毎朝アイロンを使えば整うけれど、このまま続けてよいのか不安になる。
40代以降のお客様から、こうしたご相談を多くいただきます。その中で名前を目にする機会が増えたのが「ケラチンブローアウト」です。

先に結論をお伝えすると、ケラチンブローアウトはすべてのくせを真っすぐにする施術ではありません。髪の状態に合えば、乾燥や湿気でまとまりにくい質感を整え、自然な動きを残しながら、手触り・ツヤ・扱いやすさを目指せる選択肢です。
ただし、強いうねりをしっかり伸ばしたい場合や、断毛の不安がある髪には、縮毛矯正や施術の延期など、別の判断が必要になることがあります。大切なのは施術名を先に選ぶことではなく、今の髪に何が必要で、何をしないほうがよいのかを見極めることです。
この記事の要点
- ケラチンブローアウトは、縮毛矯正と同じ目的の施術ではありません。
- 「ケラチン」という成分名だけで、仕上がりは決まりません。
- 根元・中間・毛先では、必要な施術が異なることがあります。
- Riourseでは、薬剤の強さより先に、履歴・水分・熱・施術範囲の順番を設計します。
CHAPTER 01
ケラチンブローアウトとは
Riourseでは、ケラチンブローアウトを、髪の質感やまとまりを整えるための選択肢の一つとして考えています。ケラチンなどの毛髪を構成する成分を含むケア、酸性領域の処理、乾燥と熱の工程などを、髪の状態に合わせて組み合わせます。
ここで注意したいのは、「ケラチンが入っているから髪が整う」という単純な話ではないことです。同じ名称の施術でも、製品設計、塗布する範囲、髪に残っている水分量、ブローやアイロンの温度、テンション、過去の施術履歴によって結果は変わります。
表面にツヤを見せることと、自宅で扱いやすい状態をつくることも同じではありません。施術直後の見た目だけでなく、洗った後、湿度が高い日、朝に乾かした後まで考える必要があります。
「髪質改善」という言葉は、とても範囲が広い
ケラチンブローアウトを考えるときに知っておきたいのが、「髪質改善」という言葉の広さです。美容業界では、サロントリートメント、酸熱トリートメント、さらには縮毛矯正や酸性ストレートまで、髪の見た目や扱いやすさを整える施術をまとめて「髪質改善」と呼ぶことがあります。
実際にRiourseへ初めて来られたお客様の中にも、「髪質改善」と聞いて受けた施術が、実は縮毛矯正だったという方がいらっしゃいます。名前だけで比べると、すれ違いが起こりやすいのです。だからこそ、名前ではなく「何を目的に、髪のどこへ、何をする施術か」で考えることが大切です。
CHAPTER 02
縮毛矯正・酸熱トリートメントとの違い
どれが優れているかではなく、何を目的にするかで選択が変わります。違いを大まかに整理すると、次のようになります。
| 選択肢 | 主な目的 | 考え方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ケラチンブローアウト | 質感・まとまり・自然な収まりを整える | 髪の動きを残しながら扱いやすさを目指す | 強いうねりをしっかり伸ばす目的には届かない場合がある |
| 縮毛矯正 | 毛髪の形を変え、強いうねりを整える | 必要な部位に、薬剤と熱を適切に作用させる | 既矯正部やダメージ部分へ重ねる範囲の判断が重要 |
| 酸熱トリートメント | ツヤ・手触り・収まりを整える | 酸性のトリートメントと熱を組み合わせる | 効果は一時的で継続が前提。くせを伸ばす目的には限界がある |
| 一般的なトリートメント | 手触り・うるおい・指通りを整える | 不足している水分や油分を補い、表面を保護する | 毛髪の形による強いうねりは、ケアだけでは変えにくい |
酸熱トリートメントは、トリートメントとして考えれば、ツヤや手触りを整える優秀な技術です。ただ、サロンでアイロン仕上げをした直後はきれいでも、自宅で自分で乾かすと印象が違う、ということが起こりやすい施術でもあります。期待と結果の差が生まれないよう、目的を先にそろえておくことが大切です。
例えば、根元の強いうねりが主な悩みなら、必要な根元だけ縮毛矯正を行い、中間・毛先は保護や質感調整に分ける方法があります。反対に、真っすぐにすることより、表面のまとまりや毛先の収まりを優先したい場合は、ケラチンブローアウトを検討できることがあります。
施術の選び方ケラチンブローアウト・縮毛矯正・酸性ストレートの違いを詳しく見る →CHAPTER 03
Riourseの髪質改善とケラチンブローアウトの違い
Riourseには、「髪質改善」と「ケラチンブローアウト」の2つのメニューがあります。どちらも、縮毛矯正のような強い直線ではなく、自然な仕上がりを目指す点は共通しています。違いは、どこに重点を置くかです。
| Riourseの髪質改善 | ケラチンブローアウト | |
|---|---|---|
| 重点 | ヘアスタイルの収まりと扱いやすさ | くせを抑える力と、手触り・ツヤ |
| くせの扱い | 必要なくせは残す・弱めるなど、スタイルに合わせて調整 | くせを抑えることに重点を置き、前処理・中間処理・後処理の工程を増やす |
| 回数の選び方 | 髪の状態に合わせて1回から | シングル(1回)/ダブル(2回続けて施術)。くせが強い場合は要相談 |
| 持続の目安 | 1か月半〜2か月ほど | 2〜3か月ほど |
| 向く方 | くせを活かしつつ、収まりを良くしたい | くせや広がりを抑えたい。ボリュームを大きく出したい方には向きにくい |
※持続期間は、髪質・履歴・ホームケア・季節によって個人差があります。
自然な仕上がりだから、スタイリングの自由が残る
どちらの施術も、縮毛矯正のように形を固定するのではなく、自然な動きを残すことを大切にしています。少しブローするだけで形がつきやすく、マジックカーラーで巻けばカールもつけられます。根元を少し立ち上げて乾かせば、ボリュームも出せます。
一方で、時間が経つと少しずつくせは戻ってきます。これはデメリットでもありますが、髪が硬く固定されないぶん、ヘアスタイルの幅が広がるという面もあります。
CHAPTER 04
向いている可能性がある髪・別の方法を検討する髪
| ケラチンブローアウトを検討しやすい悩み | 別の方法も含めて判断したい状態 |
|---|---|
| 湿気や乾燥で表面がまとまりにくい | 根元から強いうねりがあり、しっかり真っすぐにしたい |
| 縮毛矯正ほど真っすぐにせず、自然な動きを残したい | ブリーチや矯正が重なり、弾力低下や切れ毛が見られる |
| 毛先の収まりや手触りを整えたい | 過去の施術内容や範囲が分からない |
| 朝のアイロンを使う範囲や頻度を見直したい | トップのボリュームを大きく出したい |
| 縮毛矯正の硬さや毛先の傷みが気になっている | 頭皮に痛み・炎症がある、急な脱毛が見られる |


この表だけで施術を決めることはできません。同じ「広がる」という悩みでも、形状によるうねり、乾燥、表面の短い毛、生えぐせ、カットの重なり方では、必要な方法が異なるからです。
Q&Aケラチンブローアウトで知っておきたいQ&A →CHAPTER 05
40代以降の髪が複雑に見える3つの理由
1.根元・中間・毛先で履歴が違う
根元は新しく伸びた髪、中間には数か月前のカラーや矯正、毛先にはさらに古い施術と日々の摩擦が残っています。一本の髪でも、場所によって受けてきた負担は同じではありません。
根元に必要な施術を毛先へ繰り返すと、毛先の硬さや乾燥感につながることがあります。反対に、毛先向けの穏やかなケアだけでは、根元の強いうねりに届かない場合があります。

2.うねりと乾燥の広がりは同じではない
濡らすと落ち着くのか、乾く途中でうねりが現れるのか、湿気のある日だけ戻るのか。見た目が似ていても原因は一つではありません。
乾燥が中心なら、水分と脂質のバランスやホームケアの見直しが先になることがあります。形状の変化が中心なら、ケアだけでなく、毛髪の形を整える施術が必要になる場合があります。
ケアの見直し髪質改善が効かない・変わらない原因5つ|重い髪は足しすぎかも →3.白髪染めと日々の熱が重なっている
白髪を整えるために定期的なカラーを続け、朝はアイロンを使う。大人女性には珍しくない習慣です。ただし、カラー履歴のある毛先と、毎朝熱を受ける顔まわりでは、必要な配慮が変わります。
新しい施術を足す前に、アイロン温度、乾かし方、カラーを重ねている範囲、毛先へ使うホームケアまで整理することが大切です。
CHAPTER 06
美容師が施術前に見極めること
Riourseでは、メニュー名を決めてから髪を見るのではなく、髪を確認してから方法を選びます。
- 過去の施術履歴
カラー、白髪染め、ブリーチ、縮毛矯正、パーマ、髪質改善を、いつ、どの範囲に行ったか。 - 乾いているときと濡れているとき
うねりの出方、弾力、硬さ、引っかかり、褪色、熱の影響。 - 根元・中間・毛先の差
同じ薬剤と工程を全体へ使ってよい状態か。 - 希望する仕上がり
真っすぐにしたいのか、自然な動きを残したいのか、朝のアイロンを減らしたいのか。
施術をしない、時期をずらす、範囲を小さくすることも、髪を守るための前向きな選択です。できないことを先に共有するのは、施術を断るためではなく、その後も髪を整えていける選択肢を残すためです。
CHAPTER 07
Riourseは薬剤より先に「順番」を設計します
Riourseの考え方は、「薬剤ではなく、順番が結果を変える」です。強いものを一つ選ぶのではなく、髪に残っているものと履歴を整理し、必要な部分へ必要な工程だけを重ねます。
- 残留物と施術履歴を確認する
- 必要に応じて髪の内側を支える
- 水分状態を整える
- CMCと呼ばれる、髪内部の水分や脂質を保つ部分を補う
- 形・水分量・熱・テンションを調整する
- 最後に表面を保護し、摩擦を抑える
この順番は全員同じではありません。根元には形を整える施術、中間には質感調整、毛先には保護というように、一人の髪の中でも変わります。何かを足す前に、足さない部分を決めることも設計の一部です。
順番設計から生まれた、実際のご相談例
強いくせを、ゆるいウェーブとして楽しむ
細かく強いくせを全部伸ばすのではなく、くせの強さを弱めて、ゆるいウェーブとして楽しんでいる方がいらっしゃいます。
根元と中間だけ整え、毛先のくせは活かす
くせの強い根元と中間だけを整え、毛先の自然なくせは残して、パーマのような動きにしている方もいらっしゃいます。
縮毛矯正からケラチンブローアウトへ
毎回の縮毛矯正で毛先の傷みが重なり、髪を伸ばせなかった方が、ケラチンブローアウトに切り替えるケースもあります。「手触りや動きが変わった」「髪を伸ばしやすくなった」という声をいただいています。ただし、すべての方に切り替えが合うわけではなく、くせの強さと履歴で判断します。
髪質改善はトリートメント名ではなく、設計で決まります。髪をきれいに見せるだけではなく、髪がきれいでいられる状態をつくる。そのために、施術直後だけでなく、自宅での乾かし方や次回のカラーまで一つの流れとして考えます。
施術後に違和感があった場合も、すぐ別の薬剤を重ねるのではなく、「いつ・どの部位に・どんな変化が出たか」を確認します。雨の日だけ広がるのか、洗った直後から硬いのか、毛先だけ絡むのか。状態を言葉にできると、次に必要な工程と避ける工程を選びやすくなります。

適応と限界を先に説明する理由
Riourseは、表参道の完全予約制・マンツーマンサロンです。担当が途中で変わらないため、カウンセリングから施術、仕上がり、自宅での経過まで一つの流れとして考えられます。代表の川北は美容師歴28年。表参道・青山・恵比寿・西麻布で経験を重ねてきました。
しかし、経験年数だけで結果を保証することはできません。髪の履歴や日常の扱い方には個人差があります。だからこそRiourseでは、施術直後の見栄えだけでなく、洗った後、湿度が高い日、朝に乾かした後の状態を、次回の判断材料にします。
強い言葉で期待を高めるより、向いている悩み、難しいこと、保留したほうがよい状態を先に共有する。そのほうが、長く髪を任せていただくために大切だと考えています。
FAQ
よくある質問
ケラチンブローアウトは縮毛矯正の代わりになりますか?
すべての方で代わりになるわけではありません。強いうねりをしっかり伸ばす目的では、縮毛矯正が適する場合があります。自然な動きを残しながら質感やまとまりを整えたい場合は、ケラチンブローアウトを検討できることがあります。
効果はどのくらい続きますか?
ケラチンブローアウトは2〜3か月ほど、Riourseの髪質改善は1か月半〜2か月ほどが目安です。髪質、施術履歴、ホームケア、季節によって個人差があり、時間とともに自然にくせが戻ってきます。
白髪染めをしていても受けられますか?
カラー履歴があるだけで一律に不可とは言えません。染めた範囲、頻度、明るさ、毛先の状態によって、工程や施術範囲を変える必要があります。履歴をできるだけ詳しくお知らせください。
ブリーチ毛でもできますか?
状態によっては、薬剤や熱を重ねないほうがよい場合があります。ブリーチ回数、施術部位、弾力、切れ毛の有無を確認し、施術を保留する選択肢も含めて判断します。
何回続ければ髪質が改善しますか?
回数を重ねるほど良くなるとは限りません。洗髪後の状態、戻り方、カラー予定、根元・毛先の差を確認して、次回施術の必要性と範囲を決めます。
相談時に何を送ればよいですか?
自然乾燥した髪の正面・横・後ろの写真、過去2年間のカラー・縮毛矯正・ブリーチ履歴、現在最も困っていること、希望する仕上がりをお送りいただくと、相談がスムーズです。
自分に合う施術が分からない方へ
髪質改善の名前を先に選ぶ必要はありません。髪の状態や施術履歴によって、必要な方法と順番は変わります。「自分には何が合うのか分からない」という方は、Riourse公式LINEから現在のお悩みをご相談ください。
- 自然乾燥した髪の正面・横・後ろの写真
- 過去2年間のカラー・縮毛矯正・ブリーチ履歴
- 現在一番困っていること
- 希望する仕上がり
施術を急いで決めるのではなく、今の髪にできること、できないこと、優先する順番を一緒に整理していきます。


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