表参道にあるプライベートサロンRiourseの川北 善徳です。
髪質改善を追求し、一人ひとりの髪の状態や悩みに合わせた髪質改善の最高峰「ケラチンブローアウト」 を専門とするトップ美容師として、 お客様の髪を根本から美しくする施術を提供しています。
今回は多くのお客様からご質問をいただくテーマ「市販シャンプーとサロンシャンプーの違い」について、美容師として専門的に解説していきます。
「ドラッグストアのシャンプーでも十分じゃない?」と思う方も多いと思います。しかし、実際に両者には大きな違いが存在します。ここではそのポイントを丁寧に分かりやすくお伝えしますね。
目次
成分の違い
まず最も大きな違いは「洗浄成分」です。
⚪︎市販シャンプー⬇︎
主に 高級アルコール系(ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naなど) を使用。
泡立ちが良く、洗浄力が強い。
価格が安く大量生産向き。
その反面、頭皮や髪に必要な油分まで取り除いてしまい、乾燥やパサつきの原因になることも。
⚪︎サロンシャンプー⬇︎
アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分 が中心。
洗浄力はマイルドで、髪や頭皮に優しい。
価格は高めだが、その分「髪質改善」や「頭皮ケア」を考えた処方。
つまり、市販シャンプーは「誰にでも合うように作られた洗浄力重視型」、サロンシャンプーは「髪質や悩みに合わせたケア重視型」と言えます。
保湿・補修成分の違い
⚪︎市販シャンプー⬇︎
香料やシリコンで手触りを良く見せる商品が多い。
一時的に「サラサラ」や「しっとり」を実感できるが、内部補修効果は弱い。
⚪︎サロンシャンプー⬇︎
ケラチン、コラーゲン、ヒアルロン酸、植物エキス など高濃度で配合。
髪の内部にアプローチして補修・保湿を行う。
使い続けることで髪質改善や頭皮環境の正常化につながる。
表面的な仕上がりだけでなく、長期的な健康を考えた設計になっているのがサロンシャンプーの特徴です。☺️
最近増えている「ビルドアップ現象」について
近年、市販シャンプーをはじめ多くの商品に「強力なコーティング成分」が配合されるようになりました。これはシリコンやポリマーといった成分で、使用直後はサラサラ・ツヤツヤに感じます。
しかし、このコーティングが蓄積していくことで “ビルドアップ” と呼ばれる現象が起きます。
ビルドアップの影響(髪)
髪の表面に皮膜が厚く重なり、ベタつきやゴワつきの原因になる。
カラー剤やトリートメントが髪内部に浸透しにくくなる。
パーマや縮毛矯正の仕上がりが悪くなる。
見た目は一時的に綺麗でも、内部はダメージが進行している場合が多い。
ビルドアップの影響(頭皮)
頭皮の毛穴にコーティングが残り、皮脂や汚れと混ざり合って詰まりを起こす。
その結果、 かゆみ・フケ・炎症・赤み の原因になることも。
毛穴が塞がれることで髪が細く弱くなり、抜け毛や薄毛のリスクにつながる。
頭皮の呼吸が妨げられ、新しい髪の成長環境が悪化する。
特にエイジング世代の頭皮は乾燥しやすく敏感になっているため、ビルドアップによる悪影響を受けやすい傾向があります。。💦
ビルドアップの原因になりやすい成分
シリコン(ジメチコン、アモジメチコンなど)
滑りや指通りを良くしますが、使い続けると髪表面に膜を作りすぎ、重たさやベタつきの原因に。カチオン界面活性剤(柔軟成分)
コンディショニング効果はありますが、強く吸着して残留しやすいタイプもあります。ポリマー系成分(ポリクオタニウム、PVPなど)
皮膜を形成してツヤを出しますが、重ねることでビルドアップにつながります。強い洗浄力+残留する成分の組み合わせ
安価なシャンプーに多い処方で、頭皮や髪に残りやすいケースがあります。
💡 代表的にビルドアップしやすい例⬇︎
市販の「しっとりタイプ」「まとまり重視」と書かれているシャンプー。
ノンシリコンでも、代わりにポリマーや油分過多のもの。
カラー持ちをうたっている一部のシャンプー(コーティングが強い処方の場合)。
✅ ビルドアップを避けたいときのポイント⬇︎
クレンジングシャンプー(炭酸・アミノ酸・クレイ入り)を週1で取り入れる。
成分表で「ジメチコン」「ポリクオタニウム」などの頻度をチェックする。
サロン用の素髪系シャンプーが特に安心。
ビルドアップを解消する正しいケア方法
もしすでにビルドアップを感じている場合は、以下のケアを取り入れるのがおすすめです。
クレンジングシャンプーを定期的に使用
週に1回程度、強すぎない頭皮用クレンジングシャンプーで皮膜や汚れをリセットします。炭酸泉や炭酸シャンプーを活用
炭酸は毛穴の皮脂を浮かせて落とす効果があり、頭皮環境を整えるのに最適です。サロンでのディープクレンジングスパ
プロの手による頭皮マッサージと専用クレンジングで、頑固なビルドアップを除去できます。日常ケアの見直し
市販シャンプーからサロンシャンプーへ切り替え、過度なコーティングを避けることが根本的な解決につながります。
頭皮への影響
市販シャンプーの強い洗浄力やコーティング成分は、敏感肌や乾燥肌の方にとって刺激になることがあります。
かゆみ・フケ・赤みの原因となるケースも少なくありません。さらに、ビルドアップによる毛穴詰まりは抜け毛や薄毛リスクを高めてしまいます。
一方サロンシャンプーは、低刺激で頭皮環境を整える効果があり、抜け毛予防や発毛促進をサポートするタイプもあります。髪だけでなく「頭皮をケアする」という視点で作られている点が大きな違いです。
コストと価値の考え方
「サロンシャンプーは高い」というイメージを持つ方が多いですが、実はコストパフォーマンスの面で優れています。
泡立ちが少なくても少量で十分洗える。
髪や頭皮の健康を守るので、美容室でのトリートメントやケアの回数が減る。
長期的に見れば「美髪への投資」になる。
つまり「今の手軽さ」を取るか「未来の美しさ」を取るかの違いでもあります。
美容師の現場での実感
私たち美容師が日々のサロンワークで感じるのは、やはり シャンプーの選び方で髪質は大きく変わる ということです。
市販シャンプーを長期間使用している方の髪は、乾燥・ダメージ・カラーの持ちの悪さなどが目立ちやすいです。さらに最近はビルドアップによる「薬剤が効きにくい髪」や「毛穴が詰まっている頭皮」が増えているのも事実です。😭
一方で、サロンシャンプーを継続している方は「髪がまとまりやすい」「ツヤが持続する」「頭皮の調子が良い」といった声を多くいただきます。
こんな人におすすめ
髪のダメージが気になる方
カラーやパーマを繰り返している方
年齢による髪質の変化を感じている方
髪のベタつき・重さ・薬剤が効きにくいと感じる方(ビルドアップの可能性あり)
頭皮のかゆみやフケ、抜け毛が気になる方
将来の髪の健康を守りたい方
これらに当てはまる方は、ぜひ一度サロンシャンプーを試してみてください。
まとめ|シャンプー選びは未来の髪と頭皮を作る
市販シャンプーとサロンシャンプーの違いは「その場の仕上がり」か「長期的な美髪・健やかな頭皮ケア」かにあります。もちろん、市販シャンプーが絶対に悪いわけではありません。ライフスタイルや予算に合わせて選ぶことも大切です。
ただし、美容師として自信を持って言えるのは「髪と頭皮に本気で向き合いたいならサロンシャンプーを選ぶべき」ということ。特に最近はビルドアップによるトラブルが増えているため、髪と頭皮を根本からケアできる商品を選ぶことが大切です。
Riourseでは、お客様一人ひとりの髪質・ライフスタイル・お悩みに合わせたシャンプーをご提案しています。気になる方はお気軽にご相談ください。
あなたにぴったりの「未来を変える1本」を一緒に見つけていきましょう。

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