表参道にあるプライベートサロンRiourseの川北 善徳です。
髪質改善を追求し、一人ひとりの髪の状態や悩みに合わせた髪質改善の最高峰「ケラチンブローアウト」 を専門とするトップ美容師として、 お客様の髪を根本から美しくする施術を提供しています。

今回は、ドラッグストアや通販でよく見かける市販の人気トリートメントの成分表示から徹底解析しました!
テーマは、
「このトリートメント、ホントに補修してる?それとも感触だけ?」
「とりあえずしっとりするからOK!」ではなく、
“髪に残り続けるもの”“重なり続けるもの”の正体を成分から見抜く。
業界歴20年の川北が、ラベルとにらめっこして気づいた、
”ぜひ知っておいてほしいこと”を公開していきます💥
目次
市販トリートメントが抱える“ビルドアップ”の落とし穴とは?
最近、お客様からよく聞くのがこんなお悩み⬇︎
・市販のトリートメント使ってるけど、髪が重くなってきた…
・ちゃんと洗ってるのにベタつく
・ヘアケアしてるつもりなのに、なぜか傷んで見える


それ、もしかしたら“ビルドアップ”が原因かも!?
ビルドアップとは?
市販トリートメントには、
✅ 髪をしっとり・なめらかに見せる「シリコン」や「ポリマー」
✅ 櫛通りをよくする「カチオン界面活性剤」
…といった“感触系”の成分が多く含まれています。
これらは一度で落ちるものではなく、積み重なる=ビルドアップする性質があるのです。
ビルドアップが起きると…?
髪が重くなり、根元の立ち上がりが悪くなる
アイロンやカラーの効きが悪くなる
髪がベタベタして乾きにくくなる
内部補修成分が入りづらくなる
まさに、“ケアしているつもりが、逆に扱いづらくしている”という本末転倒な状態に。。(>_<)
【補足】ベタつきの原因になる成分とは?
市販トリートメントの「ベタつき」の正体は、主に以下の3つの成分群にあります。
1. シリコン系成分(ジメチコン、アモジメチコンなど)
髪の表面を覆うことで摩擦を減らし、手触りをなめらかにする成分。
とくにジメチコンは、髪表面を「ラップ」で覆ったかのような滑らかさを演出。
アモジメチコンはプラスの電荷を持っており、髪により強く吸着しやすい。軟毛・細毛には重たく感じる原因に。
蓄積されやすく、ビルドアップによるトラブル(乾きづらさ、スタイリングのしにくさ)の原因になりがち。
2. オイル系成分(ミネラルオイル、パラフィン、ワセリンなど)
水分蒸発を防ぎ、しっとり感やツヤを与える成分。
しかし油膜が厚くなると、ドライヤーの風が通りにくくなり乾かすのに時間がかかる。
髪に残留しやすいため、ハードな洗浄力のあるシャンプーでないと落としづらい。
3. カチオン界面活性剤(ベヘントリモニウムクロリドなど)
髪表面のマイナスイオンと引き合って吸着するため、滑りやすく、指通りが良くなる。
本来はコンディショニング作用に優れているが、過剰に使うと髪がぬめっとし、ペタンとした質感になる。
頭皮に残ると毛穴詰まり・かゆみ・皮脂分泌過多の原因になることも。
あなたの髪がベタついたら、どうすればいいの?
「市販トリートメントが悪いわけじゃない」
でも、
“何が入っていて”“どんな効果があるか”を知って選ぶことが重要。
Riourseでは、
ビルドアップを防ぐ「髪の素髪化」ケア
(※素髪化でビルドアップした髪をリセット。髪本来の軽さとしなやかさが蘇ります。)CMCやタンパク補修メインの“本質的トリートメント”
(※髪のベースを整えることで、さらにトリートメントやカラー、パーマが均一に反応しやすい土台を作ります。)
をご提案しています!
▶︎プロの目線で、お客様一人ひとりの“今の髪に必要なもの・不要なもの”を見極めます。☺️
本当に髪を補修できる成分はどれ?プロ目線で徹底チェック!
では、美容師・川北がどんな視点でトリートメントを格付けしているのか? その5つのチェックポイントを紹介します。
① ケラチンやCMC補修系成分が入っているか?⬇︎
→ 髪の内部補修に欠かせない「加水分解ケラチン」「加水分解コラーゲン」「セラミド」「リピジュア」などの存在は非常に重要。
表面だけを整えるのではなく、髪の芯を満たす本物の補修成分があるかどうかを見極めます。
② シリコン・ポリマーの使用バランス⬇︎
→ シリコンがダメなのではなく、“配合のバランス”が肝心。ジメチコンやアモジメチコンが多すぎると重く、ベタつきやすくなる。
軽さと補修のバランスが取れているかを重視します。
③ 界面活性剤の質や刺激性
→ カチオン界面活性剤(例:ベヘントリモニウムクロリド)は少量ならOK。でも過剰だと頭皮や髪に負担になることも。
洗浄成分やベースの処方にどんな設計思想があるかをチェックしています。
④ pHコントロールの工夫があるか?
→ 傷んだ髪はアルカリに傾いていることが多いため、pHを弱酸性に調整している処方は髪に優しい。
pH調整成分(クエン酸や乳酸など)の有無を注視しています。
⑤ 香料や保存料など、過剰な添加がないか?
→ 成分表の後半に香料や防腐剤がズラリ…そんな製品も。
毎日使うものだからこそ、肌や頭皮に優しい処方が好ましいと考えています。
✂️ 川北のこだわりポイント⬇︎
トリートメントは“手触りを良くするもの”ではなく、
“髪を素の状態で美しく整えるためのもの”と考えています。
そのためには、表面コーティングでごまかすのではなく、
髪の内部構造にアプローチする補修成分や、健やかな土台を作るためのpH設計が必須。
「なんとなく良さそう」で選んでいたその1本、
実は“髪をダメにする習慣”かもしれませんよ…😇
次に、よく聞くビルドアップに注意すべきトリートメントを公開していきます!
市販トリートメント3種をプロが成分で評価!
① いち髪 濃密W保湿ケア トリートメント(クラシエ)
「しっとりするけど、補修は?」
成分の上位にはジメチコン、アモジメチコンといった重ためのシリコンが並ぶ
香料や感触改良剤も多く、仕上がりはとてもなめらか
しかし、ケラチンやアミノ酸などの補修成分は微量。“補修より感触重視”の代表格。。💦
ビルドアップしやすく、数日使うと根元の立ち上がりがなくなるケースも
② パンテーン ディープモイスチャー トリートメント(P&G)
「海外処方ならではの“超重ねづけ”型」
シリコンに加え、オイル成分(ミネラルオイル、アルガンオイル)が多用されており非常に重たい質感。。
一見ツヤツヤに見えるが、髪内部に働きかける成分は乏しい
使い続けることで“乾きにくい髪”になるとの声も多く、ドライヤー時間が長引く原因に💦
③ ダヴ モイスチャーケア トリートメント(ユニリーバ)
「人気ブランドだけど、成分は昔ながらのしっとり系」
カチオン界面活性剤(ベヘントリモニウムクロリド)+ジメチコンで感触改良➡︎ビルドアップするかも。。💦
補修成分は加水分解ケラチンなどが微量で入っているが、メインはやはり“しっとりさせること”
髪が細い・軟毛の人には特にベタつき感が出やすく、使う人を選ぶ処方、、
まとめ:川北のひとこと
「成分は、嘘をつかない。」
見た目やCMに惑わされず、成分表示を見るクセをつけましょう。成分表示は“髪にとってのレントゲン写真”です!
特に今回のように、シリコンやポリマー、カチオン界面活性剤などが“感触をよくするだけ”なのか、それとも“髪の内部までケアできる”ものなのかを知ることは、ヘアケアの未来を左右します。
「しっとり=良い」ではない、本当に必要なのは“素の髪が美しくなる”ケア。
市販トリートメントの選び方に迷っている方、成分の読み方がわからない方、自分の髪に本当に合ったケアを知りたい方は、 ぜひ一度Riourseでご相談ください✨
あなたの髪に“本当に必要なもの”を、プロの目で一緒に見つけましょう!

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